どらちゃんの徒然日記

クローン病に負けるな!まだまだ人生を諦めていないアラフィフ女子の日々のことを徒然に書き綴ります

誕生日

 またブログをご無沙汰してしまっていました。有言実行しないとな。

 

 ところで昨日は私の誕生日でした。私はいくつになっても誕生日は嬉しいのです。

 若いときは若い時なりに嬉しく、歳を取った今なら、今の歳なりに嬉しいのです。いろんな方から「おめでとう」とメッセージをもらうのも嬉しいものです。今はもう幽霊部員になってしまっているmixiのマイミクさんからも年に一度のご挨拶をいただくとそれはそれで嬉しいです。Facebookもまた然り。「誕生日しかメッセージしなくてごめんね」いえいえ、とんでもない。それでも「メッセージを送ろうかな」と思ってもらえることは嬉しいです。

 理由はわからないのですが、誕生日をとても大切に思っています。特に子供のころから両親にそういう風に育てられたわけではないのですが、何故かとても大切です。だから誕生日に具合が悪いなんてのはもう最高に悲しい出来事です。誰かと喧嘩したりも嫌だし、仕事が忙しいのも嫌だし、とにかく誕生日の一日くらい一日中穏やかでいたいと切実に思ってしまうのです。もしかしたら、人並み以上にその傾向は強いのかもしれません。

 2年ほ前、ダンナは私の誕生日をキレイさっぱり忘れていて、次の日のバレンタインデーで会社の女の子からチョコをもらった時に初めて「あ、昨日嫁の誕生日だった」と思い出したらしく、もうあとの祭りでした。

 去年は誕生日の前日に緊急入院し、誕生日は病院で迎えました。病気になって30年超えますが、誕生日を病院で過ごしたのは初めてでした。しかもとても具合が悪くていただいたおめでとうメッセージにも返信できないでいたので余計に悲しい誕生日でした。入院はいつしたらいいとかはないけれど、まあ、誕生日と結婚記念日くらいは避けたいなと思っています。

 

 さて、今年の誕生日は自宅で迎えることが出来ました。自宅療養中で体調は万全とは言えないものの、病院でなければそれでOKです。何はなくても家で迎えられればそれでOKです。

 

 さて、誕生日にまつわる話で。ある日の職場での話ですが、〇〇さん、今日誕生日なんだって~との噂を聞いたので、たまたまコピー機のところで会ったのでその方に「お誕生日なんですってね。おめでとうございます」と声をかけた時のこと。

 ある程度の歳になっているその人は「こんな歳になったけど元気だしさ、病気もせずにいられるのは親が丈夫に産んでくれたお陰だと思って感謝してるわ」と返してきました。そして「誕生日ってのは丈夫に産んでくれてありがとうって改めて親に感謝する日だよね~」とも言ってきました。

 

 その方は病気らしい病気もせずに過ごされているようです。良かったですね。

 片や私は17歳からクローン病になり幾星霜。まあね、それは仕方がない。

 でもそれは別に親が丈夫に産んでないからではないのだと思うのです。産まれた時の私は、体重もそこそこだったし特に問題なく産まれてきました。

 幼少期も特に健康に問題はなかったし、夏は真っ黒に日焼けしているお転婆な女の子でした。運動な苦手だったけど、特にどこか悪いところもなくずっと過ごしてきました。

 でもある時からクローン病という持病のある人間になりました。

 でもそれは親の産み方が、私という人間の製造の仕方が悪かったからではないはずです。

 私が病気になった時から母親はよく私に「丈夫に産んであげられなくてごめんね」と言ってきました。子供を持つまでどうしてそんなことを言うのか理解できませんでしたが、子供を持った今では何となくそう言いたくなる母親の気持ちもわかるような気がします。

 でも別に私は母親を恨む気持ちは全く起きません。

 私が病気になったのはただのアクシデントだと思っています。仕方ないことでした。

 だからと言って病気知らずで年齢を重ねた方は「親が丈夫に産んでくれたから」とかそういうことは関係ない気がするのです。とてもラッキーだった、そこで止めておいて欲しいなぁと思うのです。

 

 心の狭い私はいつまでたっても「丈夫に産んでくれた親に感謝する」発言を聞くたびに心の隅の方がチクチクっとしてしまうのです。